

中国の色と日本の色(赤と白)
日本も中国も古来より「色」に対して敏感な国民だと言えるでしょう。 それは現在でも様々な行事、式典、民間風習などで続いています。 さて、中国と日本の間で誤解しやすい違いに「色」があり ます。日中共に色には様々な意味が込められることが少なくありません。その中で、もちろん多くは日中同じ意味でつかわれますが、時々、色の持つ意味やイメージが違うことがあるのです。今回はそんなお話をしましょう。 紅白の「紅hong2」は中国では赤という意味です。「赤」の字は固有名詞や諺以外では、ほとんど使われません。また中国でも赤は縁起の良い色です。例えば、ご祝儀のことを「紅包」、とても人気があることを「很紅」、芸能人のスターと「紅星」、美人を「紅顔」利潤配当を「分紅」などと言います。 どれも縁起のよいプラスのイメージですね。 一方、「白」ですが、日本と少しとらえ方に違いがあります。 例えば、無駄遣いは「白花銭」、お葬式のことを「白事」といいます。また中国では「紅白喜事」と書いて「冠婚葬祭」を表し、この中の白は葬儀を表します。白紙に黒一色で文字を書くのも中国ではあまり良いイメ